グループホームでは、入所者が5人から9人のユニット単位で、介護スタッフのサポートを受けながら共同生活を送っています。入所者の多くは認知症ですが、介護スタッフやボランティアの介助があれば、日常生活を送ることができます。グループホームの職員の仕事は、一言でいえば入所者の援助や見守りです。グループホームで通常おこなう業務としては、食事の準備、入浴介助、洗濯、掃除などがあります。これらすべてに手を貸すというのではなく、自分ができることは自分でおこなうというスタンスです。例えば、介護スタッフと食材の買い物に行く人もいれば、配膳、後片付けをする人もいます。洗濯の好きな人もいて、洗濯物を干したり畳んだりなどの手伝いをします。そうすることで、入所者の気分転換にもなるし、機能回復にもつながります。介護スタッフの仕事は、入所者に対して医療行為をしてはいけません。しかし、疑似家族の一員として、爪切りや耳掃除などはしてあげたいものですよね。また、理容・美容などを訪問しておこなってくれる業者もいます。

グループホームでは、入居者の誕生日会などもおこなっています。本人は誕生日を忘れているかも知れませんが、誕生日は何歳になってもうれしいものですよね。ほかにも折り紙などの室内のレクリエーションや、散歩、近くの公園での昼食などの屋外のレクリエーションが一般におこなわれています。たまに入所者の家族も誘って交流もおこなっています。そうすることは、入所者の家族との意思疎通をはかるうえで、非常に大切なことです。